甲状腺機能亢進症
代表的なものにバセドウ病があります。甲状腺の働きが活発になり血液中の甲状腺ホルモンが過剰になる病気です
甲状腺ホルモンが過剰になると全身の新陳代謝が盛んになり、自律神経の一つである交感神経の働きが異常に活性化されます。
症状
発汗が異常に増える、暑がりなる、手が震える、動悸がする、食欲がふえる、体重減少
原因は?
本来自分を守るはずの免疫が自分自身の甲状腺に反応してしまう自己免疫反応によるものです。自己免疫により甲状腺の細胞表面にあるTSHレセプターに対して抗体が作られ、この抗体が甲状腺を刺激するために甲状腺ホルモンが過剰な状態となります。
遺伝的な要素に加え、身の回りに起こるストレスや感染などが加わわることが原因とされています。
バセドウ病の治療は?
現在行われているものは内服薬、放射線治療、手術があります。
- 内服薬
抗甲状腺薬という甲状腺ホルモンの合成を抑え、血液中の甲状腺ホルモンを正常にするもの
- 放射線治療(アイソトープ治療)
放射線を出す性質をもたせたヨードのカプセルをのませる治療
- 手術 甲状腺を少量残して切除する
当院では3つの治療法をご説明したうえ、放射線治療や手術を選ばれる患者様には専門病院に紹介させていただいております。また内服薬にも副作用があり、患者様の同意が得られたうえでの開始としております。ご相談ください