メニュー

エピペンやインスリンの機内持ち込みについて

[2023.07.17]

私のパパ・ママ友のお子様が先週海外留学のために出国しました。私の外来に通院している患者さんにも今週から海外留学に行く食物アレルギーの子がいます。コロナが5類に変更されたので、子供たちの行動範囲が広がっているみたいです。

 

食物アレルギーの患者さんが海外留学や旅行に行く際には特に注意が必要です。海外では普段は気をつけて食べないものを口にしてしまう機会があるからです。症状が出てしまった後に使う薬をしっかりと携帯して旅行に出かけましょう。

 

アレルギー症状が出てきてしまった時の治療薬にエピペン®があります。エピペン®は液体の薬と注射針が一体になっている薬品です。このため、保安検査場で液体物検査が必要であり、ジップロックに入れて持ち込む必要があります。

利用する航空会社によって対応が異なりますが、エピペンを機内に持ち込むときはエピペンの添付文書と英語の診断書が必要になる場合があります。

同様にインスリンも機内持ち込みの際は英語の診断書と添付文書を用意しておく必要があります。現地で正しく説明ができないと理解されずに危険物とみなされて廃棄させられたり、拘束される場合があるため要注意です。

 

依頼があったので、先週も先々週も英語の診断書を記載しました。どのような理由で何本のエピペンを携帯しているのか?何に対してアレルギーがあるのか?普段どのような薬を使用しているのか?などなど医療英語を渡航先で話すのは大変だと思います。我々医師もすぐに英語の診断書を記載できる訳ではないので、直前ではなく前もって記載依頼をしておくと良いと思います。

 

また、事前に予約しておけばアレルギーに対応したアレルギー対応機内食や機内特別食を用意してもらう事もできますので、食物アレルギーをお持ちの方が海外旅行や留学をする際には計画的に依頼しておくことをおススメします。

 

英語の診断書の費用に関しては下記のリンクを参照してください

自費診療 | 中村橋いとう内科クリニック (itoito-clinic.com)

エピペンを処方することができる医療機関をお探しの際には、下記の「アナフィラキシーってなあに.jp」のHPを利用するとスムーズに見つけることが出来ます。

https://allergy72.jp/search/

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME