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咳の研究会に参加して

[2025.09.15]

2025/9/13(土)は診療終了後に咳の研究会に参加してきました。

今年は「咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2025」が発刊されるため、その改定ポイントなどを学びつつ座長や演者の先生方と雑談をしてきました。

今回はその研究会や懇親会の雑談中心に記載します。

このため今回のブログでは医学的に参考になる内容はほとんど記載していません💦

 

座長の先生

この研究会の座長が福永興壱先生(慶応義塾大学医学部呼吸器内科 教授)であったというのが参加理由のひとつでした。

つい最近慶応大学の病院長に就任するというニュースをM3で見かけため、挨拶がてらお話をしたいと考えていました。

私が咳についてかいた「咳についてDr.AIちゃんにきけ!!」が発刊された2020年は丁度コロナ禍に入った年でしたが、この本にはその前まで飲み会の場でご一緒していた身の回りの先生方をモデルにしたキャラクターが複数名います。

福永先生もその一人でした。

そのことについても懇親会でお話ししたところ、「これ俺?患者の方かよ~!」って言いながら笑ってくれました。

コロナ禍になる前は東京で喘息の研究を行っているグループは年に何回も情報交換会/懇親会として飲み会を行っていました。

通称「放生会」と呼びながら国立国際医療センターの放生先生を中心に複数の大学の先生方が集まって2次会、3次会…時には4次会と夜が明けるくらいまで飲むこともありました。

※ちゃんとした「放生会」は捕獲された魚や鳥などの生き物を自然に放すことで、仏教の教えである「殺生を戒め、慈悲を実践する」ことを願う宗教行事

そんな風に夜遅くまで飲みに行っていたメンバーの中から教授になった先生が何人もいます。

慶応大学の福永教授、帝京大学の長瀬教授、日大の権教授、昭和大学の田中教授などなど。

私は准教授の時点で開業に舵を切りましたが、夜遅くまで一緒に飲み明かした先生方の中から教授まで登っていく先生が増えることを密かに期待しています。

演者の先生方

前半の演者であった寺田邦彦先生(寺田内科・呼吸器科 院長)は今回「プライマリケアにおける難治性咳嗽管理:リフヌアの活かし方」という講演をしてくれました。

開業医の院長業務は結構雑務が多いため並行して研究を行うことは相当大変なのですが、寺田先生は咳の患者の統計をとって発表している点が非常に素晴らしいと感じました。なかなか真似できないことです。

その後に開催された懇親会で結構長い間お話をすることができ、その後自分の本のPDFと寺田先生の講演スライドをメールで交換するなど情報交換しました。

また、後半の演者であった松本久子先生(近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科学教室 主任教授)は「難治性慢性咳嗽におけるgefapixantの位置づけ―日本咳嗽学会使用実態調査の結果を含めて―」という講演をしてくれました。

咳嗽研究のトップランナーであるため多彩なデータを示してくださり、非常に勉強になりました。

懇親会の場で久しぶりにお話をし、その後メールで松本先生が翻訳した咳の問診表や長引く咳について困っている方への対処法に関するPDFを頂くことができました。

直接話をして情報交換をすることで診療の引き出しを広げることができました。今回得た情報を今後の診療に役立てていきたいと思います。

 

長引く咳の診療は一筋縄ではいかなくて非常に難しいです。今後も今回のような講演を聴いたり、学会に参加して研鑽を続けて皆様のお役に立ちたいと考えております。

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