2026年のワクチン事情
2024年4月や2025年の4月と同様に今回の院長ブログはワクチン関連の変更点について記載しました。
記載内容は「いとしんぶんVol.26」とほぼ同じです。
物価高の影響で値上がりしているワクチンが複数あります。
また、手に入りにくいワクチンが多数存在します。
ワクチン接種希望の方は事前にご確認ください。
肺炎球菌ワクチン
65歳以上の高齢者肺炎球菌予防として長年助成を利用して接種ができたニューモバックス(PPSV23)がプレベナー®(PCV20)に変更になりました。
ニューモバックスと違って5年で効果が切れるワクチンではないため長期間効果が持続します。
使用するワクチンの値段が上がることもあり、助成を利用した接種費用は4,000円から5,500円に値上がりしています。
今まで5年毎にニューモバックスを接種していた方もいたと思いますが、2025年から追加接種するのはニューモバックスではなく長期間効果が持続するPCVの接種に変更になっています。
当院としては追加接種の場合はプレベナーと違って近年流行している菌株をカバーしているキャップバックス®の接種をお勧めしています。
練馬区は公害助成を行っていないため練馬区民の方は関係ないですが、公害助成が効く肺炎球菌ワクチンは2026年4月の段階ではニューモバックス®からまだ変更されていない点に注意が必要です。
新しい肺炎球菌ワクチン
RSウイルスワクチン
2026年度から妊婦を対象としたRSワクチン(アブリスボ®)の定期接種が始まります。対象者は妊娠28週~37週に至るまでの方(接種日時点で妊娠28週0日~36週6日までの方)です。
アブリスボ®は、60歳以上の成人への重症化予防のほか、妊婦に接種を行うことで、新生児および乳児におけるRSウイルスを原因とする下気道疾患の予防もできるワクチンです。
このワクチンの効果は数年単位で持続することが解っていますが、妊娠ごとに接種可能とのことです。
妊娠届を提出された方に練馬区から予診票が発送されますが、接種期間を逃すと自費になってしまうためご注意ください。
また、予診票には接種日の妊娠週数日を記入する欄があるため、必ず母子手帳をご持参ください。
国内で接種できるRSウイルス感染症を予防するワクチンはもう1種類あります。
アレックスビー®は成人のRSウイルス感染症による重症化予防として使用され、60歳以上の成人のほか、重症化リスクの高い50〜59歳も接種対象となっています。
詳しくは「いとしんぶんVol.18」や下記のリンクをごらんください。
RSウイルスワクチンについて
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン
HPVワクチンは性経験前の接種により子宮頸がんの発症を高率に抑えることが出来るため、小学校6年生~高校1年生に相当する女性を対象に定期接種が行われています。
今までは日本で使えるHPVワクチンは2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類でしたが、今後はシルガード9に一本化されます。
子宮頸がん以外にも、陰茎がんの36%、中咽頭がんの50%、肛門がんの93%がHPVワクチンによるものとされているため、 2024年度から男性に対するHPVワクチン接種も練馬区で助成されるようになりました。
シルガード9、ガーダシル、サーバリックスの違いについては「いとしんぶんVol.15」や下記のリンクをごらんください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンについて
帯状疱疹ワクチン
「いとしんぶんVol.1」で特集しましたが、練馬区では2023年4月から50歳を超える方に対して帯状疱疹ワクチン接種に関する助成が開始されていました。
国の定期接種が始まったため、接種機会が65歳以上から5歳刻みに変更になりました。
急に接種年齢が変更されることで問題が起きないように練馬区では1年間だけ50歳から65歳までの方が接種できるように猶予期間を作っていましたが、この措置は2025年3月末で終了しました。
65歳以上の方は今後数年間だけ国の定期接種が5歳刻みで訪れますが、この補助を受ける機会を一度逃すともう二度とチャンスがやってこないためご注意ください。
帯状疱疹ワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンがあるため、どちらかを選択する必要があります。迷っている方は「いとしんぶんVol.1」で違いを確認してください。
値上がりしたワクチン
2026年4月からメーカーの価格改定により値上がりするワクチンが複数あります。
3種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)が約3倍、2種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風)が約2倍、A型肝炎ワクチンは2.5~3倍に値上がりしています。
何倍というほどではありませんが、値上がりしているワクチンは他にもあります。
また、ワクチンの費用だけでなく注射に用いる針やシリンジの価格も上昇しているため、各医療機関では他のワクチンを含めて接種費用を上げて対応せざるを得ない状況です。
2026/4/8付けで練馬区のワクチン接種費用の知らせが当院医にも届いたため、この金額に合わせて当院のワクチン接種費用を変更しました。
当院における各ワクチンの接種費用に関しては下記のリンク先をご覧ください。
詳細は下記👇
予防接種
2026年はここ数年で一番麻疹が流行している状況ですが、相変わらずMRワクチンは手に入りにくい状況が続いています。
早くウクライナの戦争やイランの戦争が終結してほしいですね…
