「infoAllergy」に対談が掲載されました
アレルギー協会が作成している「infoAllergy No.108」に相良博典教授(昭和大学学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科部門特任教授)と福冨友馬先生(国立病院機構相模原病院臨床研究センター臨床研究推進部長)と中村橋いとう内科クリニック院長である私の3人で対談した内容が掲載されました。
この「infoAllergy」は協会正会員および賛助会員等を対象に通常は2,500部発行されているものですが、今回の「infoAllergy No.108」は40,000部増刷して全国の医療機関等に配布される予定とのことです。
このお二方はアレルギー界隈ではものすごく高名な先生です。私とは全く格が違う先生方なのですが、私は開業医の視点から話をするということで対談に呼んでいただきました。
この対談はクリニックの等の宣伝としてお金を支払って記事を掲載してもらう「〇〇の名医」といった類のものではなく、逆にお金を頂いて対談をするものです。
3人とも日本アレルギー学会の代議員であり、講師としてアレルギー講習会などでアレルギー検査についての講演をしていることからこの対談に選ばれました。
今回対談した内容は「成人喘息の日常臨床における特異的IgEの意義」です。
適切に特異的IgE検査を行っていない先生、特異的IgE検査を行っても患者さんに十分な説明を行っていない先生が残念ながら結構います。
この対談は適切に特異的IgE検査を行い、行った結果に関してはしっかりと患者さんに説明してもらいたいという思いを伝えたくて引き受けました。
患者さんにどうやったら解りやすく説明できるのか?という工夫の延長線で私は「アレルギー検査のミ・カ・タ」という絵本をかきました。
検査結果を患者さんに解るように説明するのは結構手間と時間がかかりますが、説明努力をせずに検査だけ行うのは良くないと思います。
また、検査で得られた結果を正しく解釈するには医師自身もしっかりと新しい情報を得るための勉強をする必要があります。
最新の知見を学ぶために2024/10/18(金)~20(日)に京都国際会館で開催された第73回日本アレルギー学会学術大会に参加してきました。
10/18の午前の診療終了後から京都に出かけ、翌日の土曜日を臨時休診にしたため、ご迷惑をおかけした患者さん・スタッフの方にこの場を借りて深謝いたします。
10/18の19時から開催された社員総会に昨年同様参加してきました。大学を離れたこともあり、次の代議員には選ばれていないので社員総会への参加はこれが最後になると思いますが、良い経験になりました。
学会会場で「infoAllergy見たよ!しれっと開業医代表みたいな感じで出ていたね~」といった具合に複数の先生方から声をかけて頂きました。ありがたいです。
下記の写真のようにちゃんと後輩の発表する姿も見に行ってきました。
順天堂大学の喘息グループはもっと人数がいるのですが、働き方改革などの影響を受けて若い世代のマンパワーが不足しており、昔と比べてこういった学会にみんなで参加するのが難しくなっている気がしました。
今回の学会中に、若い世代のマンパワーが不足していること、大学に残る人が少なくなっていること、複数の大学で教授の世代交代が控えていることなどから、開業の話を進めている先生の話や優秀な人材の引き抜き合戦などの話をいくつか耳にしました。
開業前の情報などはまだ記載することはできませんが、ひとつだけ開業後の情報を記載します。
2023年に東京国際フォーラムで行われた第72回日本アレルギー学会学術大会を利用して、大阪から当院を見学しに来てくださった大阪赤十字病院の森田恭平先生が今年の7月に開業しました。
私と同様にスギ花粉症合併喘息患者に対する舌下免疫に関する研究を行った論文を書いていて、アレルギー診療に長けている呼吸器内科の先生です。
東大阪市近隣方が呼吸器アレルギー疾患で受診するならこのクリニックがおススメです!