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後鼻漏 (4コマあり)

鼻咽腔に何かあると感じ、この症状が嚥下を繰り返しても除去できない状態を後鼻漏と呼びます。後鼻漏では鼻汁が鼻の奥から気管に流れ込むといった刺激や、下咽頭の知覚神経終末に対する刺激で咳がでます。最近は後鼻漏ではなく上気道咳症候群(upper airway cough syndrome ; UACS)と呼び方が変わってきました。後鼻漏に加えて副鼻腔炎の所見がある場合には副鼻腔気管支症候群(sinobronchial syndrome ; SBS)を考える必要があります。

症状

咳ばらいをするようなタイプの咳が長い期間続きます。喉の奥に鼻汁が流れ込む感覚を自覚することもあります。鼻汁、鼻閉、嗅覚障害、頭痛などの症状が出ることもあります。

検査

アレルギー性鼻炎が原因の時は特異的IgE検査で原因となるアレルゲンを特定し、そのアレルゲンに合わせて対策をとる事が有用となります。副鼻腔炎が原因の時は副鼻腔レントゲンや副鼻腔CTが有用です。副鼻腔気管支症候群の場合は胸部CTで気管支拡張や小葉中心性の粒状影(ツブツブとした影)が認められます。

治療

通常の咳止めでは良くなりません。アレルギー性鼻炎が原因の時は抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬、副鼻腔気管支症候群が原因の時はマクロライド系の抗生剤を使って治療を行います。

 

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