診療圏
診療圏について
診療圏とは医療機関がカバーする市場の事を指します。
約500m以内を一次診療圏、約1km以内を二次診療圏と呼びます。
開業する前にほぼ100%の先生、あるいは仲介業者が診療圏調査を行っており、開業前の当クリニックでは近隣1.5km圏内の61院が内科の競合医院として検索されました。
とはいえ内科は色々な専門に分かれるため、全てが競合医院になる訳ではありません。
呼吸器、アレルギー、糖尿病の専門医は循環器や消化器の専門医と比較すると少なく、専門性の高い医療を行えば一般的な診療圏とは異なった結果になるので、検索ソフトで調査された結果はあくまで参考でしかありません。
事前にカルテ記載やweb問診を見て予習ができるデジスマ診療を利用する患者層を増やしたいという意図があったため、当クリニックは駅前看板や電柱広告など物理的な看板をあえて利用しませんでした。このため、開業後1年半まではホームページを見て予約受診する方の割合が高く、一次診療圏よりも遠いところから受診する方が多い傾向がありました。
しかし、下図のように開業後1年半を経た10月のアンケート調査では急に「近いから」「知人に勧められたから」といった理由で予約なしで受診する患者さんが増えてきました。
駅前看板や電柱広告などを出していなかったにもかかわらず、貫井近辺に住んでいらっしゃる方から当クリニックを認知して頂けるようになってきたことを感謝するとともに、7月,9月,10月の初診患者さんがどこから当クリニックを受診したのかを調べてみました。
調べた結果は下図のようになりました。
7,9月と比べて貫井在住の初診患者数が増えており、診療圏1kmくらいの距離からの受診数が増えている事がわかりました。
中には「近いから」という理由を記載しているものの、結構遠くから受診している患者さんもいました。
長引く咳や食物アレルギーなど近くの医療機関で解決する事ができない時には、1.5kmよりもずっと遠い距離でも「遠くない」と感じて受診して下さるようです。
当クリニックの診療圏内だけでなく全国的に呼吸器内科専門医/アレルギー専門医/糖尿病専門医を持っている医師が少ない事も影響していると思います。
専門医を維持するには学会参加など一定の基準を満たし続ける必要がありますが、患者さんに満足して頂ける医療を提供できるように今後も研鑽を積んでいきたいと思います。