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Total Allergistをめざす会2024

[2024.08.03]

Total Allergistとは

アレルギーを診る診療科には内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科があります。

アレルギー疾患は花粉症+喘息+じんま疹+結膜炎といった具合に各診療科にまたがって症状が出現することがあるため、総合的に診る力がないと適切な診療を行う事が出来ません。

Total allergistとは、アレルギー疾患について各診療科の垣根を越えて全人的に診療をすることができるアレルギー科医のことを指します。しかし、日本にはまだTotal Allergistと呼べる医師の数が非常に少ないのが現状です。

Total Allergist | 中村橋いとう内科クリニック (itoito-clinic.com)

 

Total Allergistをめざす会

昨年に引き続き、サノフィさんに協賛して頂いて「Total Allergistをめざす会2024」を8/2の金曜日に開催させて頂きました。

特別講演1は慶応大学呼吸器内科助教の正木先生が座長を務め、鼻とにおいのクリニック池袋の院長である細矢慶先生に「慢性鼻副鼻腔炎のメカニズムからみる治療アプローチ」について講演をして頂きました。

細矢先生は現時点では日本でまだ8人しかいない耳鼻科学会認定手術指導医の資格を持っている、スペシャリストの先生です。今回の講演会で池袋駅近で開業している事を知ったので、今後も患者さんの治療相談に乗って頂こうと思っております。

 

特別講演2では中村橋いとう内科クリニックの院長である伊藤潤が座長を務め、慈恵会医科大学葛飾医療センター小児科講師堀向健太先生に「小児アトピー性皮膚炎の早期治療と最新治療を考える」という講演をして頂きました。

堀向先生は「ほむほむ先生」というウサギのキャラクターでSNSなどを用いて様々な医療情報を発信している大変有名な先生です。今回の講演で早期に適切なアトピー性皮膚炎の治療介入を行うことで、その後に引き起こされるアレルギーマーチや食物アレルギーを防ぐことができる可能性などについてもお話しして頂きました。

 

座長の不手際で「生物学的製剤使用の際に合併症をどこまで考慮するか?」というテーマでDiscussionを行う時間を十分取ることができませんでしたが、聴講された先生方にとって明日からの診療に役立つような研究会であったと思います。

残念ながら堀向先生は翌日の早朝から遠方に行く予定があったため一緒に行くことができませんでしたが、細矢先生、正木先生、伊藤の3人はこの会が終了した後に反省会という名目で講演会では話すことができないような話題に花を咲かせて情報交換をしました。

Total Allergistをめざす会の第1回は正木先生と伊藤の2人だけで「内科×内科」でしたが、第2回は耳鼻科の先生と小児科の先生を招いて「内科×耳鼻科×小児科コラボ編」といった具合にパワーアップしたこともあり、事前登録してくださった先生が増えたようです。

製薬会社の宣伝色を敢えて薄くした内容の研究会であったため、第3回を開催して頂けるかどうかは解りませんが、引き続きTotal Allergistの認知度上昇、育生を目指した活動をしていきたいと考えております。

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