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Total Allergist

[2023.06.25]

Total Allergistとは

 アレルギーを診る診療科には内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科があります。アレルギー疾患は花粉症+喘息+じんま疹などといった具合に各診療科にまたがって症状が出現することがあるため、総合的に診る力がないと適切な診療を行う事が出来ません。Total allergistとは、アレルギー疾患について各診療科の垣根を越えて全人的に診療をすることができるアレルギー科医のことを指します。しかし、日本にはまだTotal Allergistと呼べる医師の数が非常に少ないという現状があります。

 

Total Allergistを目指す会

 医師は自己研鑽のために、結構な頻度で研究会に参加します。自分自身にも言える事ですが、他の科の研究会に顔を出して勉強する機会はめったになく、各診療科の垣根を越えてアレルギー診療を学ぶ研究会も非常に少ないです。このため、イギリスのGuy's hospitalに留学してTotal Allergistの修練を積んだ慶応大学呼吸器内科の正木克宜先生と相談し、サノフィさんに協賛して頂く形で「Total Allergistを目指す会」を今週の金曜日に開催させて頂きました。

 正木先生は特別講演で「アレルギーマーチの内科的アプローチ」について話をしてくれました。この講演で正木先生は呼吸器内科が診療する喘息だけでなく、パンケーキアナフィラキシー、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、好酸球性副鼻腔炎など多くの科にまたがった話をしてくれました。製薬会社色が薄い研究会であったため、第2回が開催されるかどうかは解りませんが、大学を離れて開業医となった後でもTotal Allergistの認知度上昇、育生を目指した活動をしていきたいと考えております。

おとなの食物アレルギー

 特別講演をしてくださった正木先生とは「おとなの食物アレルギー」という文光堂から出版された本でもコラボしたことがあります。正木先生は編集と執筆者の1人として、私は執筆者の1人兼イラストレーターとして、この本の作成に携わりました。好評につき続編(仮:皮膚科コラボ編)の発刊を今年のアレルギー学会中に予定しております。私は続編でもイラスト作成を担っており、今回も各症例に合わせた約40個のイラストを作成しました。まだ詳細についてはお伝え出来ませんので、続報をお待ちください。

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